水族館劇場[NADJA 夜と骰子とドグラマグラ]博多公演!
NADJA(ナジャ)? 今さら、アンドレ・ブルトンもないダロウ? 骰子? 90年代にあったカルトっぽい雑誌のタイトルではナイカ。80年代の先鋭的な芸術系雑誌『夜想』や『WAVE』等、ペヨトル工房(かなり好きだったが)の流れっぽいヤツ。『ドグラ・マグラ』? 言わずもがな、九州博多が生んだ奇才、夢野久作の代表作 、日本変格探偵小説三大奇書の一つだ。
探偵小説というより、もはや幻想文学。因みにあとの2つは、中井英夫(塔 晶夫名義)の『虚無への供物』小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』だ。個性は違うがどれも超弩級のとてつもない作品で…、あっと今日はこれらを語るのではない。何、アングラ野外劇場? かつての唐十郎率いる赤テント「状況劇場」や寺山修司率いる「天井桟敷」を超えるモノは、もうないダロウ。
そして、ここが大事だと思うのだが、これらはどれもこれも昭和の文化遺産、過去のモノだ。平成の、それも原発時代を迎えた今、これら昭和の時代のキーワード見たいなタイトルの芝居(演劇)が、どう現在とリンクするというのだ?
そうまで思ってるこの芝居を、何故、わざわざ時間と手間ひまかけてブログで紹介するのか?
理由1:博多の友人がこの芝居に縁がありボランティアで手伝っていて、博多埠頭の劇場設営現場から熱いメッセージと共に芝居のフライヤー等詳しい案内を早々に送ってくれていた。
友人は、福岡警固(けご)にて15年も続くネパール家庭料理の店『マイティガル』の女将、Yさん。高校時代のクラスメート。2008年のクリスマス、何十年振りに劇的に再会した。その彼女からの熱意に動かされた。
理由2:YouTubeへUPされてる、以下の水族館劇場2012年博多公演関連動画を発見し、ともあれ判らないが、面白ソウではあったので。
▼水族館劇場 ドグラマグラ+九州大学博物館協動特別企画展示
ともかく、これらの動画を観る限りは、昭和の時代の赤テント状況劇場の舞台装置等とは比べものにならない程、巨大で進化している。よくまぁ〜ここまで作ってやることだわさぁ〜。かつて自分もテント芝居の全過程を経験したことがあるが、自ら芝居小屋を作って上演するのはもの凄いエネルギーと情熱を要する。
その後も誘われるままに様々なイベントを手伝ったりもしたが、芝居程、エネルギーとテンションを要求される自己表現は、自分はないと思う。小さな芝居小屋でもそうなのだから、こんな巨大な劇場を作ってまでやるという…、ホントにこの人たちは好きなのだね〜。
福岡博多及び近郊の方、閉塞する日常に飛び膝蹴りを与えたい方、非日常に浸かってみたい方、この3次元にもう〜アキアキしてる方、夕風も涼しい博多埠頭での巨大な異空間。良かったらお出掛けあれ!
本日もご訪問ありがとうございます。それでも良い事がありますように!
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