伝統行事『御灯夜』2010
100720(火)晴れ 毎年7月20日前後に催される伝統行事『御灯夜』は、真夏日の夕方7時より、粛々と執り行われた。今年は『肝入り』ということで、事前の準備から後片付けまで一切をやる。大きな問題もなく何とか無事に終了し、ほっとした。
正面の石段上に祠が祭ってある。その前中段で、隣町、西福寺、通称、弦掛観音(Youtubeにかなりセンスいい動画あり、以下余談だが、この動画、以前は、キース・ジャレットの有名なケルン・コンサートをBGMにしていたのだが、こんな有名な楽曲、削除になるのでは?と思っていたら別のに変わっていた。が、それもセンスいい。この作者は長崎県北部の良い所を多数動画編集しておられる。以前から気になっているのだが、どうやら外国の方だと思う。その視点が新鮮でいい。)からいらっしゃった真言宗のお坊さんが、神事を進める。約一時間、ヒグラシの蝉時雨の中に読経が響く。向こうの注連縄から先は、女人禁制のようで、村の人もそれに従っている。
これが、聖域の入口。地域外の方が訪れたい時は、一応村の方に許可を得て行かれて下さい。外部の女性の方は難しいかもしれません。(地域内村人には緩和されましたが、もともと女人禁制の聖域だったので)
聖域の祠のある石組の近くにある、巨大な杉、この存在は『吉井町郷土誌』(S.41年発行)にも、『…近郷にない珍しい巨木で、見るものすべて驚きの声を発しないものはない程である。』(P.335) と紹介されている。向かって右にあるのが普通の大きな杉の木、大きさが判るかと思う。
当日の午前中、参道等の掃除に行く。
所変わって、御神事の後の宴の会場、こちらも地域の大事な聖域、橋口稲荷神社。再び『吉井町郷土誌』(S.41年)によると、『祭神は、稲倉魂の命(うがのみたまのみこと)、この神の勧請年代は不明である。(略)伝説によると、同地の中川某氏の先祖が、参勤交代の途中、京都伏見稲荷神社の御分神を奉杞したものと伝えられている。』(P.334) こういう事は、私も全く知らなかった。関心もなかったのだが…。
〜鎮守の杜は、深緑〜♪、(by、はっぴいえんど『夏なんです』1971年)
夏空を背景にすると、まるでトトロの森(杜)のように見えることと思う。実際、厳かだし、そういう雰囲気もある。
現実的には、屋根に落ち葉が堆積し、老朽化して来ていて、補修に地域の負担が重くのしかかって来そう。地域外の方は、ゴミとか、マナーを守って参拝して頂きたい。前置きが長くなったが、当日午後、ここの掃除と会場設営を事前にやる。
神社内から境内を見る。
戸を開け放ち、空気を入れ替え、真ん中に台を配置し、湯呑み、コップ等、必要なものをセットする。もちろん、実際の宴会は神事の後、夜8時頃から、ビールとお神酒、それと『御灯夜』の伝統料理、キュウリの酢物と他を肴に夏の夜の宴は設けられた。
自分は世話役とあって、画像を収める余裕がなく、ないのだが、和やかで程よい良い時間に終了し、全く何よりだった。見えないものにひたすら感謝!デス。
本日も、御訪問頂きありがとうございます!良い事がありますように…!
planetary-n (火曜日, 27 7月 2010 14:13)
tsuyoshiさん、遅れましたがコメントありがとうございました。
そうですね、煙の流れと祠の廻りに何か気配を感じます。まぁ〜もともとそういうものなのでしょう。
弦掛観音、私も地元に居ながら、ちゃんと行ったことがない所であります。北側にあるので、夏は涼しいかと思いますよ。
tsuyoshi (金曜日, 23 7月 2010 14:13)
nさん、お疲れ様でした。ビールも好評でよかったですね
。また、今年も厳かな中に幻想的な写真に仕上がりましたね。
何かの存在を感じますね。弦掛観音の動画もなかなかいいですね。言ったことがあるかどうか祠もふくめ、はっきりしないので帰省時に是非立ち寄ってみたいと思います。巨大杉の木のパワーを直に感じてみたいですね。今年の橋口によいことがたくさんありますように・・・。