農業先進地視察日帰りバスツアー
100418(日)晴れ 本日は、地域で農業に関与している方々向けに催された農業先進地視察日帰りバスツアーの日である。これは国の政策で「農地、水環境向上事業」というのが近年あるらしく、その補助金での視察ツアー。主に、佐賀のイノシシ対策と福岡の話題の産地直売所を回って来る。今回の催しは、いつもの「肝入り」の行事ではなく一村人として参加。なので気分は楽だった。
まずは、県境の山、国見山を越えて、お隣佐賀県有田町の棚田を見学。
ここは田圃の畦をセメントのようなもので固めてある。これだと、草刈りやその他の手入れが楽である。色々皆さんその土地その土地で工夫されておられる。
お継ぎは、佐賀県も福岡県に近い、「七山村」という所。温泉などもあって福岡ではよく聞く地名だ。
ここに来たのはイノシシ対策が進んでいるからと言うことでだ。そう聞い来たものの事前調査アポイントはやってないらしく、一体何処にそれはあるのか判らない。ある意味マジカルミステリーツアー!
通りすがりの地元の農家のおばさんに事情を話すと、そこは同じ農家仲間の見学と言う事あってか、自ら現チャリで場所まで誘導して頂く!
何か厚い仲間意識のようなものをそこに見て取り一同感動する!
佐賀県七山村は、私共が住む、橋口、橋川内の地形よりもっと急な斜面で、谷も迫っている厳しい環境の所だ。
でも畑など良く手入れされていて、地元の方々がこの地を大切にされておられる気持ちが良く伝わって来る。「この地を愛しておられるのだなぁ〜」言葉にならない気持ちがこみ上げて来る。
視察に来た皆さんも、そこは同じ農に携わる方々。ご苦労が判るだけに、言葉には出さないが、皆、何かを感じられたことと思う。
イノシシ柵の前で、一同記念撮影!
We are Hashiguchi& Hashikawachi's Famers!
一行のバスは佐賀県と福岡県境あたりに向かう。そこは三瀬というこ所があり、ダムや、牧場があり行楽などに人気の場所。
そこ、佐賀県三瀬村には『マっちゃん」という人気の元祖産直所があるらしい。
これはそもそも、昔、この土地の『マっちゃん』という一
人のおばさんが始めた小さな産直所があったそう。
それが、いつの間にか人気を呼び、今や各メディアでも紹介される程に成長した、地元の方がやっておられる産直所だ。
おりしも日曜のお昼前、2つある駐車場にも車ぎっしり。中はもの凄い人だった。
建物とかはそう凝ったとこはない。この気取らなさも人気の原因の一つだと思った。
さてバスはここから一気の福岡の市街海沿いにあるおしゃれなアウトレットモール内の産直所『九州のムラ市場』へ。以前から気になる雑誌『九州のムラ』(株マインドシェア)と関係があるのだろうか?
最後は福岡県西部糸島市波多江にある巨大産直所『伊都菜彩』を訪れる。ここは、広々した景色の中にあり気持ちのいい場所。JAが経営してる産直所だが、もの凄く広い。日曜日の夕方、福岡市内からの行楽の帰りにチョット寄って買って行くのだろう。そういう風なお客が目立った。
巨大化しスーパー化するのは本来の産直所から離れるのでは?という意見もある。何故、人は直売所で野菜とかを買うのか?、そこには新鮮で安心、そして中間者不在で安いというイメージを持っているから。(たとえそれが幻想であっても)そして生産者から直接買っているという事を求めているからだと思う。そのあたりには何か見過せないものがありそう。
ツアーを終えて
福岡には20年間以上住んでいたのが、車のライフスタイルではなかったので、郊外へはあまり行ってはいなかった。興味もそう、なかった。今回、一村人と言う立場で、かつて住んでいた福岡を眺めるのは不思議な気分だった。
自分は最近、元都市生活者として村を見てモノを言っているのか、村人として村の内側から映る外の世界を語っているのか、どうも曖昧になって来てると自身を分析している。その立場の揺らぎをまた、何処か楽しんでるところもある。バックパッカーがインドやバンコクの陋巷に沈没するのと少し似ている感じか?、所詮人生は短い旅なのだ。旅の過程を楽しむしかない。
この地域で何が出来るのかは、自分がこの地域で何がしたいのか、したくないのか?を自問することから始まると一応思うが、それら自分の意志とは全く関係なく、何かに巻き込まれて行く人生、せざるを得ない人生というのもあると思う。それこそが、もともと深いところで組み込まれた、いや自らが魂の成長?のためにセットした旅のシナリオだという人もいる。まぁ~いろいろ。あとはもう、お好みで(笑)。
Ignatius (月曜日, 23 7月 2012 16:34)
Thanks you drastically for this great and actually insightful report. Everybody will get fantastic specifics from this text.outstanding do the job protect it up. I�m planning to bookmark this website site for came back again all over again in upcoming.Visiting this site daily now. Great info. Keep it up!
planetary-n (木曜日, 22 4月 2010 16:38)
rafiki さん、ありがとうございます!
ハシグチ付近ではホンの一部の方しかこのサイトの存在は知らないのであります。理由は私があまり知らせてないせいもあります。何せ、まだまだ私はこの村では新米で、判らない事も多いですし、こっそり作っているようなところがあります。また、ネット環境が全ての家庭に在る訳ではないとも思います。
基本、ハシグチ以外、遠方に向けて発信しているところがあります。しかし、これからは、地元からコメントがやって来ることも在るかもですね。
rafiki (木曜日, 22 4月 2010 14:31)
この様な問答をハシグチ付近の方々も参加して下されば、益々楽しくなるものと思っていますが・・。
あまり専門的では駄目なのですね。そうですね・・爺は読書は大嫌いですから、コメントできないものね。
アグリに関する話し合いをしながら、ハシグチが少しでも発展しますように、何時も思っていますよ。
planetary-n (水曜日, 21 4月 2010 21:59)
rafikiさん、鋭いご指摘!まことにありがとうございます。おしゃる通り、こちらで使われている電牧と経費、設置、その後の手入れ、実際の効果等、どうなのか?は、ここでは敢えて言及しませんでした。
ですが、このツアーの話が出る集まりでは深く詳しく皆さんの意見交換がありました。これはワイヤーメッシュ柵と言われているもので、最大の利点は経費が比較的安価なことです。これは割と最近出始めたモノで、効果はこれから暫く経ってみないと判りません。しかし、地面に50cm位埋めなくてはならず、それを堀るのがまず大変な労力です。
それから、これは、電牧も同じですが、葛がすぐ絡まってしまって葛だらけになる可能性はあります。結局、手の罹らない画期的なイノシシ対策というのは、今現在のところ、残念ながら存在していません。
…っと、こういう話をしても良いのですが、ここを見ている皆さんは、大半が都市に住んでいて、イノシシなんて、全くリアルな話ではないハズです。そういう方々に、詳しい話をしてもどうなのだろう?と自分が思っているのが無意識に反映されているのだと思います。
確かに、今のところこの地に於ける、農を取りまく環境について、私は真っ向からの考察を未だ書いておりません。と申しますのは、それを書くための観察がやはり最低一年は必要だと思ったからです。
このHP、ブログもお陰様で1周年なのですが、それを記念して「私が思う田舎暮し』的文章を、記念コラムとして書く構想を実は持ってます。近い内に実現できたらなと思います。辛口のコメントも大変歓迎です。真っ向から対応して頂き感謝です。ありがとうございます!
rafiki (水曜日, 21 4月 2010 20:50)
爺が探している道の駅に似ているね。あちこちに沢山アあるからね。値段も安いし品数もあって・・・爺には買いやすいように思います。何となく押し売り的なことが少ないように思います。
猪・・もっと期待されるものがあるのかと思っていたよ。なんか、記念写真撮るくらいだったの。考察が欲しいと思ったよ。そしてハシグチの電牧とは効果的に違いがあるのか・・もね。
爺、書き始めたら困るね・・。程々にするね。