軒下のつるし柿〜丘の上のバカ。
11月28日(土)。若干、受けを狙ったところ、なきにしもあらずだが、それでもやはり、こう、ずらりと同じ円いカタチの橙色がランダムに並ぶと、現代美術のインスタレーション作品のように見えて来ないでもない。
少しずつ冬ざれて来て、夏の鮮やかな色彩から、アースカラーの秋、そして水墨画に近い色合いの冬に、あたりが移行する中、この橙の空中球体のリズムは、風景にメリハリを与えてくれ元気が出そうな気配がある。
実際の吊るし柿は、(田舎のものは大体何でもそうだが)、手間ひまかかって出来る。まず柿、シブ柿を取らなくてはいけない。柿を取るのは、以前ブログ(11月5日)に紹介したように、そうそう簡単でもない。その柿も画像を御覧になればお判りのように、蔕(へた)の部分の枝を残しておくように取る必要がある。そうしないと結べない。そして当然だが皮を薄く剥かなくてはならない。
2つの柿を結ぶ、この緑の紐のようなものは、ご存知の方もおられるかと思いますが、棕櫚(しゅろ)の葉を縦に裂いたもの。その両端に輪っかを作り、それが締まるような結び方をする必要がある。そして、熱湯でさっと消毒してこのように干す。全て母がやった。母の作品である。現在の田舎のばあさん世代がいなくなると、この風景を観れる機会はぐっと減る事と思う。
再び、TVの話で申し訳ないが、NHKTVの毎週土曜日夜8:00時(再放送翌週水曜日の深夜)に『ワンダー×ワンダー』という番組がある。ご他聞にもれず、ネット環境になって(今年2月)、それが新鮮なのでTVは殆ど観ないのだが、しかしそんな中にあっても、気になってた番組があり、見逃してたが深夜再放送
があり、観た。それは『里山アートな旅』というテーマで、新潟県の越後妻有という里山的風景の中で三年毎に一度行なわれている、『大地の芸術祭』というアートフェスティバルの模様だ。この芸術祭はTV観た後ネットで調べたが世界最大級の国際的イベントらしい。こんなに巨大規模でなくてもいいから、こういうことが、惑星ハシグチでも出来たら、楽しいなぁ〜、と夢想する。『里山アートビエンナーレin惑星ハシグチ』とかね。(実際やっている所もある。)
多分、廻りのご協力ご理解は、地球が滅ぶ時まで得られないと思うので、私の家の土地だけでやる。そうすれば、『ああ〜あそこんの家の息子は、昔からチョットおかしかったもんねぇ〜』と憐れみの眼差しだけで済む。OK! その通りダシ。自治体の助成金とか端から当てにしない。きゃつらにぺこぺこしない。
自腹で勝手に自由に自己責任においてやる。儲けなくても赤字が出なければいい。でも自分の露出は避けたい。う〜ムどうしよう…。そういうことを夢想しながら野良仕事する。BEATLES 『Fool on the hill』など、口ずさみながら♪。…と昨日書いたが、よく考えると介護が控えているのだった。とりあえず保留。
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ラフィキ (金曜日, 11 12月 2009 18:47)
この風景も素敵ですね。都会から見に行ったら、皆さん「わあー」と悲鳴を上げてカメラを向けることだろうね。
柿の向こうに玉葱が見えましたね。農家の保存法を垣間見た気がします。難しいんですよね保存するのが・・。少ししか買ってこなくても、1個くらいは駄目にする。
今日はカレーを作ったけれど玉葱は腐ってしまい入っていません。ジャガイモの変わりにサツマイモを使ってみました。私は何?書いてんのかね。
planetary-n (金曜日, 11 12月 2009 21:03)
planetary-n
(金曜日, 11 12月 2009 21:00)
ラフィキさん、いつもありがとうございます。
そうですね〜、素敵な風景で田舎の豊かさを感じますよね。こういう風景はずっと残したいものです。たいてい感動するものは、手間ひまかかりますね…。手間ひまに感動するのか?…
玉葱よく見つけましたね(笑)、これは今年6月ブログ「玉葱成長物語」で作ったものデス。そうですね。ラフィキさんがおっしゃる通り、玉葱の保存はわりと難しいですね。茎を少し残して、複数結び吊るし柿のように風通しのいい乾燥したところに干すというのもありますね。私の家の場合、おおさっぱで、木の棚のころがして置くだけです。何個がいつもダメにします。
ラフィキさんの料理、美味しそうですね。これまでのコメントにも、食べ物の話がよく出てまいりました。九州博多には『火宅の人』/壇一雄という料理とお酒が好きな人がいたようですが、そういう人を少し想像します。これからも気付くと逸れていったコメント、お待ちしてますよ〜。