今年初「営農組合会」参加 〜 話題のTPP。
110120(金)曇り (少し前のことだが、)この日は夕方、18:30より、上橋川内(かみはしかわち)集会所という、このあたりでは一番大きい会場で農協が主催する「営農組合会」が開かれた。近隣集落の農家の方々も参加する少し大きな会合だ。私も参加する。
「営農組合会」って何? 実のところ、私もきちんと把握してない。把握してない会にわざわざ参加するの? YES、参加する。何故?欠席すると欠席料(一会合につき500円)を払わなければならないからだ。へぇ~~、と思われるかと思う。私もへぇ~なのだ。こちらに戻って来た当初、母から、「会に行って来て」と言われると、会の主旨が良く判らないので「何で行かなくてはいけないの…?」と、結構揉めたりもした。
勉強不足の私が今、把握してる範囲では、そもそも農業をやってる人たちは、国の方針で、国の農業を営む組合員である…、という位置づけになっているようだ。そして、国とその地元の農業やってる人たちの間に、「農協」という組織が存在する。「営農組合会」というのは、その「農協」が、国の農業に対する具体的な方針事項などを、国に変わって、農業する地域の皆さんに伝える会合である。
「へぇ~そぅ~なんだ」、…っということは、農業やる人は、「営農組合員」にならなくてはいけないの? 「農協」と関わらないと、農業出来ないワケ? 素朴なそういう疑問が出て来る。私がそうだ。厳密に言えば、そうでなくても農業は出来る。規模にもよると思うが、自然農や、有機農業を志すたいていの人たちは、たぶん(リサーチ不十分なので、たぶん)「営農組合員」とか、農協とかと無縁のところでやっているハズだ。なので、私も理想はそうしたい。
ところがだ。地域にいて自分だけ会合に参加しないというのは、相当、農業に対する自分の考えがしっかりしてて自信がなくては出来ない。会合に参加しないということは、国からの情報も自分で調べなければいけないし、田圃の害虫の飛来情報も自力で調べ、見極めなければならない。不可能ではないが、そこまでの実力は残念ながら今の自分にはない。なので、「農協」というのがチョット胡散臭いが、ひとまず、やれやれ〜と言う気で参加してる。
会では、昨年の地域の米作の状況、今年の米作の推薦年間計画などが、地域の「農協」が作成してる『営農ごよみ』という、年間作業方針の指針の冊子を元に説明される。見ると、お米作りには、何回もの農薬散布推薦だらけである。「こんなに農薬が必要なのか?農薬を売らんがための、作業計画なのではないか?」「営農ごよみ」という名の商品カタログ…。(私は半分くらいそう思っている)
他の農家の方々も説明を鵜呑みにしてる訳ではない。農家の方も馬鹿ではないのだ。企業努力の足りない農協に、的を得た厳しい意見も飛ぶ。さんざん国の政策に翻弄されて来た歴史がある。そのあたりはしたたかで、適当に都合の良いところだけで農協とつき合っている人が殆どだ。(私はそれで良いと思ってる)
今回は、今、話題のTPPに話が及ぶ。 ご存知の方も多いかと思いますが、TPPとは、管首相が進めてる『環太平洋連帯協定』のことだ。これが始まると、日本の農業は壊滅的になると危惧されている。しかし製造業方面では、日本だけ鎖国状態になる訳いかないという状況。同じ日本の中でも立場で全然意見が食い違っていて現在注目されている。
私はTVも新聞も殆ど見ないので、少しこの件に疎かったのだが、今後はいやがおうにでも、話題になる事柄だと認識する。私が今、TPPについて思う事は、以下のようなことだ。
国はTPPに参加するだろう。輸入品の食料もどっと来るだろう。現にほかほか弁当(Hotto Motto)等は、お米以外あらゆる国からの輸入材料で作っている。なので安い。しかし需要があるので優良企業だ。
しかし一方、東洋医学系には『身土不ニ』という考えがある。自分の体にはその土地で作られたものを食するのが一番良いという考えだ。これは『地産地消』と相通じる考えでもある。そういう考えを指示する人も沢山出て来ている。でも、もし自分が都市に住んでいて生活を追いつめられ苦しくなったら、安い輸入品、ないよりマシだからと買うと思う。それを誰が責められる?
しかしそのあたりで日本の農業がなくなり、初めて人は何かに気付くのだろう。
人々はそれぞれの考え方で別れて行くかもしれない。そうやって行き着くところまで行くのでは?と思ってる。当地の小さなムラも国の縮図である。刻々と変わる、誰も経験したことのない時代をこれから皆生きる。この小さなムラから見えるせかいの変化を、今後もブログで紹介出来たらと思う。
本日もご訪問頂きありがとうございます。良い事がありますように…!
planetary-n (木曜日, 27 1月 2011 21:15)
わぁ〜、SAYUさん、お久し振りです! お元気でしたかぁ〜。コメントありがとうございます!
TPP、だんだん注目されてますね。 これについて先日、西日本新聞(1月9日、16日、23日)3回に渡って、福岡の「農と自然の研究所」代表、宇根豊氏と、佐賀の農民作家、山下惣一氏の対談が 紹介されていました。
私は切り抜いたばかりで未だ熟読してないのですが、2人の言わば、「農の賢者」が、これらをどう捉えてるのか? 興味あるところです。
TPPについては、今後もブログで取り上げることと思います。しっかりとした意見コメント、まことにありがとうございます。感謝します!
sayu (火曜日, 25 1月 2011 20:31)
TPP気になっています。
食べたもので私たちの身体はつくられる。
食べたものの命やエネルギーを頂いて生きていける。
農業や漁業に携わる人たちは、わたしたちみんなの代表として、みんなの分の食べ物を生産してくれている。とても大切なお仕事。
その大切なお仕事に、喜びや、誇りを感じられなくしたり、生業として成り立たないように仕向けるのは、おバカがする事です。
日本を潰すのに武器はいらない。輸入を止めれば、食べ物がなくなるから。食べ物がなくなれば人は生きていけないから。一人一人が自分の頭で考えなければいけませんね。身体で感じなければなりませんね。なにが大切なのか。