再び稗を取る。
100813日(金)曇り お盆になり、お坊さんが早朝自宅にお経を唱えに来た。
お盆的行事も控えているのだが、それらは明日以降ということで田圃をやる。
10日程前、惑星ハシグチを訪問して頂いたラフィキさんと、稗取りして以来である。その時も相当念入りに取ったが、日をおくと再び生えている。お米作りには稗はとにかく嫌われものである。放っておくと種をまき散らし、来年はもっと稗だらけになる。今では雑穀米とかいって、稗とか粟とかが混じったご飯が人気だから混じってもよさそうなものだが、どうやらそうではないようだ。稗の厄介なところは、
1、稲とそっくりで見分けにくいこと。
2、大きくなれば成る程、引き抜くのに大変な力がいること。
3、稗があると、より虫(害虫)が発生しやすいこと。
4、とにかく取らないと、田圃が将来稗だらけなること。
などだ。そういう理由から、もっとも効果があって取るのに楽な時期は、稗がまた小さい田植え後から2週間位の時らしい。その時期にシッカリとっておけば、後がもの凄く楽なのだ。
今年はその時期に雨が多くそれを口実に少しサボったため、後の作業に手がかかかっている。しかし、こういう経験をしないといかに早めに取る事が大事か認識しなかったかと思う。バカなので身に沁みないと判らない。
▼他の草は、稲がある程度成長して来たので、そう、影響はなく放っておいてもいいのだが、稗だけは取らなくてはいけない。これが下の画像御覧のように、稲のすぐ側に、擬態するように生えている。(向かって左が稗、右が稲)
▼こんなに隣接して生えている。(手で掴んでるのが稗、掴んでない残りが稲)引っ張ると稗だけきれいに取れる。
田圃に小雨が降った。仕事はカンカン照りより遥かにやりやすい。また、小雨が降ったことによって、こういう時しか通用しないが、稗と稲のまた新しい見分け方を発見した。下の画像を良く見てほしい。稲はまだ成長段階なので葉っぱが雨にぬれても真っ直ぐしている。が、稗は稲より成長が早いので、葉っぱが雨でたれている。画像では判りにくいが稗には水滴が沢山ついているのだ。
▼取るとこんな具合。根が稲より太く、本当に取るのに力が要る。
この位の大きさになると、田圃に埋め込むのも無理なので、畦にひとまず引き出す。このまましておくとまた、生えたりするらしい。凄い生命力なのだ。なので、また集めて適当な場所へ運ぶ。今日は田圃3分の1くらいやれた。曇り空が作業をはかどらせた。感謝である。
本日も、ご訪問まことにありがとうございます。良い事がありますように!
planetary-n (日曜日, 15 8月 2010 09:43)
amberクン、お盆の最中、コメントありがとう。「稗」は確かに、こうやって見ると、TVドラマで時々登場する、偽物のヒーローみたいで、引き抜く時、「バレタカ~」とショッカー見たいな悲鳴が聞こえて聞こえて来そうだ。
しかし、これらの見方は、凄く人間型ゲシュタルト(人間から見た全体性を持ったまとまりのある構造)で、自然はそういう稗の存在を容認している。いわゆる「生物多様性」と言えるのだと思う。ヒトの善し悪しの観念を越えて在る。そのあたりに自然の奥深さを感じるよ。
amber (土曜日, 14 8月 2010 18:04)
日頃、雑穀米などありがたがって食べたりしてるが、かように稲に「擬態」して生えてくる稗は、何だか邪悪な感じがしてきた(笑)
しかし、より害虫が発生しやすいということは、稗自体の栽培はもっと大変だということか?
イノシシ対策の続編を楽しみにしてる。