町田謙介LIVE in SASEBO!!

比類なき歌声が佐世保の夜に響き渡る!

畏友、町田謙介(以下マチケン)氏の、佐世保初のライブが、15日夜20時からJR佐世保駅にほど近い店E-Berにて開かれた。音楽スピリット溢れる超弩級の比類なき歌声が佐世保の夜に響き渡った。

町田謙介&上奥麻衣子Live At E-Bar  9/15 21:00pm
町田謙介&上奥麻衣子Live At E-Bar 9/15 21:00pm

颱風が近づいているらしく、秋の初めの佐世保は小雨気味だった。会場のある3階建てのビルは、JR佐世保駅からほど近い、直線では日本一長い「四ヶ町」と呼ばれるアーケードの東側の入り口にある。一階が某有名牛丼屋さんのビル、と言えば地元民はたいてい見当がつくだろう、アソコだ。その3Fが、E-Ber。基地の町に相応しく米兵も視野に入れたのだろう、2Fとともにスポーツバー的コンセプトだ。壁にダーツ、広いフロアーには、かなりの数のビリヤード台がどっしりと設置されている。「え、こんな会場で?」およそ自分が知ってるマチケンさんのライブイメージとは程遠いからだ。

というのは一週間程前の氏のライブは、9月6日、東京、杉並区JR中央線吉祥寺駅沿い高架側の焼き鳥屋さん、決して広くない会場だった。お客さんと氏の間は1mもない。満席立ち見アリの中、熱気ムンムンのライブだったからだ。

町田謙介Live at AMATSUBO Kichijyouji Tokyo 9/6 21:00pm
町田謙介Live at AMATSUBO Kichijyouji Tokyo 9/6 21:00pm

なんで知ってるワケ? まるでそこに居た見たいに書くじゃん? ハイ、そこに居ました自分。

 

自分はこの夏の終わりにチョット旅に出ていた。旅の途中、東京都内にいて、マチケンさんよりライブのお知らせの電話頂いたのだった。佐世保で会うので行けないかも、と返事していたが行った。

 

ざっくり30年振りに聴くマチケン節は、その精神はそのままで数段にヴァージョンUPし健在だった。都合でその日は最後まで聴けず、メモをお店の人に渡し会場を後にした。店の外まで響き渡るマチケンさんのソウルフルな声を聞きながら、終電近い中央線に乗るため吉祥寺駅に向かう自分は満足だった。

 

 

「町田さん、お久し振りです。◯◯です(本名)。ようこそ佐世保へ!」リハーサルを終えた後だったかのマチケンさんにご挨拶。


「やぁ~、この間のライブ、来てくれたんだよね~!」と町田さん。握手!「素敵なライブ期待しています!」


ライブ前なので、短く言葉を交わすのみにし、始まるのを待つ。

今回自分は最初一人で行こうとも思った。前のブログで案内はしたが、自分にとっては意味のあるライブだが、他の人にはどうだろう?という懸念があったからだ。世間は3連休の最初の日。もう誰もが何かの予定があることだろう。いまさら誰かを誘っても無理だろう。ダメモトで後輩Eに電話したら即OKだった。「連休じゃん、予定あるんじゃないの?」「ないデスゥ!」

「…この店は◯◯さんの息子さんが、あ~たらこ~たら云々…」佐世保にやたら詳しいEはこの店の来歴を自分に教えてくれる。数年前に佐世保に戻ったばかりで地元に疎い自分には神様見たいな存在だ。「ふう~~ん」と、車で来てるので、ジンジャーエールでEと乾杯してる頃、電話が鳴る。来ない予定だった友人のSayuさん夫婦が来ることになった知らせだ。Wao~嬉しい! 程なく4人で再び乾杯! 気付くと広い会場だが約30人弱の来客。マチケン氏初佐世保ライブ!   始まり始まりだ〜!

地元の女性シンガーSugasaki Yuki さんのライブ後、それは始まった。今回は長崎市出身、東京在住のヴォーカリスト上奥麻衣子さんとのユニットだ。ユニットといえば、また話が逸れるが、マチケンさんはソロでも十分な迫力なのに実に沢山のアーチストとセッションをやっておられる。この春には、東京を代表する電車のひとつ、中央線を歌った「中央線VOYAGE」のアルバム発売を記念して、中央線全26駅、それぞれの駅のライブハウスで連続26日マラソンライブをやるという快挙を成功させておられる。この時セッションやった人たちの数は資料を見ると32人にものぼる。沢山の方とフレンドリーな関係性を築きあげていないと、まずそもそも、企画が成り立たない希有なライブだ。マチケンさんの人徳が伺える。

上奥さんの会話をさりげなくフォローする気配り溢れたMCの中、力強い2人の声で「マグノリア」が歌い始められる。高音域から低音域まで見事なハモり、ギタープレイは実にメリハリがあり、時には打楽器になり多彩な表情を見せてくれる。続いて歌われる「流木ボクシング」と「ブルースを聴け」は、マチケンさんの音楽ルーツのひとつであるブルースをベースとした曲。「流木ボクシング」と言う奇妙なタイトルの曲は、今、このライブで入手したアルバムのライナーノーツの歌詞を見ても状況がよく判らない歌なのだが(笑)、でもスゴクオモシロイ曲。自分はこういう訳がワカラナイが、何か感じる歌が好きなのだ。何だか『詩のボクシング』を思い浮かべていた。「ブルースを聴け」は、その名の通り、世界の歴代の有名ブルース・シンガーが紹介されてる歌だ。最初はやはり、ブルースの神様、ロバート・ジョンソンから始まる。その後には、ブリティッシュトラッド、ケルト音楽を代表する偉大な音楽家、ヴァン・モリソンの名曲「クレイジー・ラブ」が続く。 マチケンさんの自らのルーツに根ざした楽曲なのだろう。遥か30年前にも聴いたことがある歌。思わず聞き入ってしまう。

今回のライブで、自分はマチケンさんに曲をリクエストした。今宵、佐世保で聴いてみたい5曲を紙に書いて、お店の人から渡してもらっていた。「この中から是非、1、2曲でも歌ってもらえると嬉しい!」とメモして。名前は書かなかったけどマチケンさんは自分だと判っていたと思う。 書いた曲は、
 
1、Rave on   

2、中央線VOYAGE  
3、Mr.Bojangles 
4、No Woman No Cry
5、Stand By Me  

(1、自分が好きなマチケンさんオリジナル曲 2、最近の曲と言うことで。3、知ってる人は知ってるN・G・D・Bの名曲 4、これも有名、ボブ・マーリーの名曲 5、ご存知、J・レノンの名曲)

ライブも終盤に近づく頃、マチケンさんはリクエストに答えてくれた。マチケンさんが選んだ曲は「No Woman No Cry 」、一緒にやった上奥さんも参加出来る曲だった。

何故、自分はこの曲をリクエストしたかと言うと、前回の東京でのライブで歌われていて、マチケンさんの持ち味に実にフィットしていたからだ。音楽好きな方はたいていの人が知ってるレゲエの名曲だし、あの感動をもう一度と思ったのだ。吉祥寺の焼き鳥屋さんの熱気の中ではアッパーな感じで歌われていた曲だが、ここ佐世保では、何と言うか、魂に沁み入るように一言一言、これ以上はないと言う感じの心の籠った歌だった。

 

これは、あの日あの会場にいた、佐世保の観客、お店の人たち、スタッフの人たち、誰もが全員、言葉を失う程の何かがあった。自分は歌の途中から、「ああ、前回とは全く違う…、」と感じる。気づくと、もう〜誰もまね出来ない空の高見を漂うような領域で、「No Woman No cry」は歌い続けられ、佐世保の夜に舞い上がって行った。自分たちは、ただただ、固唾を飲んでそれを見守り、耳を傾けるだけだった。

いつの間にか歌は終わり、あたりは割れんばかりの拍手!

ライブは、あたりまえだが一度きり。もう二度と同じことを再現出来ない。その時のその場が全てだ。そして当たり前なのだが、人生の日々も毎日ライブだ。その意味をもう少し感じなくては…。旅をしたり、ライブを観たりすると、そういうことをすごく感じる自分がいた。

アンコール演奏後、マチケンさんと上奥さんに、一緒に来た友人たちを紹介出来た。互いに感想等交わし合う時間もあり、全く何よりだった。マチケンさん、佐世保ライブお疲れさまでした。素敵な夜をありがとうございました。また元気で会いましょう!

 

 

本日もご訪問有り難うございます。それでも良い事がありますように!

 

 

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コメント: 4
  • #4

    planetary-n (水曜日, 19 9月 2012 07:26)

    eitarouさん、書き込みありがとうございます。ちょっとホメすぎですね。文章はプロの方がみれば、なってないと思います。時折、有り難いご指摘を頂きます。勢いだけで書いてます。お許し下さい。

    ライブ後ビリヤード教えて頂きありがとうございました!そちらも初体験で楽しゅうございま した。また、楽しい計画を考えましょう。感謝!

  • #3

    eitarou (水曜日, 19 9月 2012 03:07)

    拝見しました。いつものことながらあの日の夜の情景が目に浮かぶような見事な文章ですね(^^)またライブのときは、誘ってください。楽しい夜をありがとうございました。感謝

  • #2

    planetary-n (水曜日, 19 9月 2012 00:15)

    Sayuさん、本当に素晴らしい夜でしたね、自分はまだ、あの「No Woman No Cry」が耳に響いています。この歌のカバーは「ネーネーズ」のやつが、これまで一番だと思っていましたが、それに勝とも劣らない何かが、マチケンさんの歌にはあると思いました。

    もう2度と再現出来ないライブ、というものから、この地球のこの瞬間に生きてる(生かされてる?)自分の存在の不思議さを感じざるを得ません。何処か懐かしいDNAを刺激される夜でした。マチケンさんありがとうございます。また、on the road で、会える日を!

  • #1

    Sayu (火曜日, 18 9月 2012 23:36)

    Nさん、先日はマチケンさんのライブお誘いありがとうございました♪ヽ(´▽`)/
    スッゴークよかった(*´∇`*)♪♪♪
    めっちゃよかった(*´∇`*)♪♪♪
    あの声も、ギターもたまらんかったです♪♪♪
    記憶に残る素敵な夜でした。
    ご一緒出来てよかったです♪本当にありがとうございましたm(__)m☆