なおせるか地球?

映画『セヴァンの地球のなおし方』を観て。

111028(金)曇り JR佐世保駅近くにある複合公共施設「アルカスSASEBO」にて、「アルカス映画祭」というイベントが3日間行われた。さいはて地方都市では、あまり観る機会のない選りすぐりの映画が7作上映。3本2000円で観れる。

 

映画は人それぞれ好みがある。選りすぐりの映画が安く観れると言っても観ない人は観ない。ただそれだけでは、会場から結構距離もある自分としても行かない。今回は『セヴァンの地球のなおしかた』(2011年6月公開)という、環境問題のドキュメンタリー映画がプログラムにあったので行く事にした。介護関連で佐世保市街の病院に行く間隙をうまく利用する。

 

何故、この映画に? この映画に出て来る、セヴァン・スズキという女性は、ご存知の方も多いかと思うが、1992年、ブラジル、リオデジャネイロで行われた地球環境サミットにて、当時12才の少女ながら自主的に出席し、全世界を揺るがす7分弱の伝説のスピーチをやった人だ。

 

自分は数年前、その日本語訳をたまたまラジオで聴き、作業をしていた手が止り聞き入った記憶がある。現在は有り難いことにネット環境があればYouTubeでその全てを観ることが出来る。知らない方の為に以下に。

ある種のカリスマ性も感じるこのセヴァンという少女が、この衝撃的なスピーチから17年後の現在の地球の状況をどのように感じ、どう具体的な行動を取っているのか興味があった。自分たちよりもっと若い世代に、既存の手垢に染まってない何か新鮮な現状突破口のヒントを、無意識に期待していたのかもしれない。

 

映像は実に綺麗。音楽もカナダのネイティブな祈りの歌、コルシカ島だったかフランスだったか?(失念したが)の見事な無伴奏男性コーラス、日本の和太鼓。どれもシンプルで美しい。そしてセヴァンと同じまなざしで地球を見つめる人として、日本の九州福岡県、合鴨農法で有名な古川隆雄氏の稲作の様子。同じく、福井県、池田市、地域で無農薬野菜を育てる農婦の方々。コルシカ島の若きワイン農夫。それぞれ現状の問題への取り組みが紹介されていて、それらが映画『ガイア・シンフォニー』的にオムニバスで紹介されていく。

 

しかし、映画冒頭でセヴァン自身が述べてるように、状況は残念ながら17年前のスピーチをやった時と以前変わらず、環境破壊は進んで行ってる。

 

子供を宿し母となったセヴァンは、『自分の子どもを心配する両親こそ環境問題の一番の希望だと思います。人々が将来について本気で心配するとしたら木々やハチのことではありません。自分たちの子供のことです』と自己中心的に自分たちをどう救うかを考えていきたいと明言する。

 

17年前のスピーチが印象的だっただけに、何か新しい発想を個人的には少し期待していたのだが、画期的な解決法等などなく、誰もが、ない頭を振り絞り知恵を出し合い考えて行動していくしかないことを自分は確認した。

 

そもそも地球そのものには自浄作用があり、ヒトが地球を直すなど恐れ多いのでは?と自分は思う。そうではなく、ヒトの意識と地球の自然現象との関係性こそ、早急に解明されるといいのにと思う。

 

映画祭はあと2本観た。『ブンミおじさんの森』という、タイの不思議な森の民話のような作品は、日本の遠野物語や水木しげる的アニミズムを彷彿。『海洋天道』という中国の作品は、自閉症の子とガン余命いくばくも無い父、2人暮らしという作品だが、展開がすぐ読めて『レインマン』を越えるものでもなかった。と短いコメントを記すのみにシマス。

 

本日もご訪問ありがとうございます。それでも良い事がありますように!

 

(500MB/471MB)

 

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コメント: 3
  • #3

    Nickolas (月曜日, 23 7月 2012 05:07)

    I was looking for something similar, I am very grateful you have shared this subject

  • #2

    planetary-n (水曜日, 09 11月 2011 21:17)

    sasaさん、今晩は。いつもお世話になってます。
    書き込みありがとうございます。はぁ〜〜い、どうぞどうぞ、ガンガンやっちゃって下さ〜い。もう〜ここらにへんにあるもの、何でも好き勝手にご利用下さいませ(笑)。

    自分も最初に聞いた時は、結構キマシタね〜。
    即、調べたものです。未だネット環境ではありませんでしたが…。
    知らない方が知る機会になれれば、これ以上のものはありません。ブログ書いた効があったというものです。ありがとうございます。

    Facebookやっておられるのですね。そうかぁ〜、自分もやるべかな〜。その良さが自分は未だ判ってないようです。

    先日のお礼も未だで申し訳ありません。忘れた頃に届くことと思います。よろしくです。

  • #1

    sasa (水曜日, 09 11月 2011 20:51)

    今晩は。この環境サミットの名スピーチ感動しました。知りませんでした。感受性高く物怖じしない真っ直ぐな少女の言葉は英語分からなくても揺さぶられます。小さい頃、死というモノが凄く怖かった事を思い出しました。記憶に新しかったせいでしょうかね。この動画Facebookに是非シェアさせてください!