天空の異世界 〜 三原山-2

伊豆大島冬旅録 2010 その4

 

 

 

伊豆大島地図1

伊豆大島地図2

 

2010年12月23日(木)祭日 晴れ とても良い天気になった。空は快晴である。本日は島の南部、波浮港から~『伊豆の踊り子』ゆかりの地等を訪れ~島東部、筆島海岸を通り、三原山のもう一つの側面、「裏砂漠」と呼ばれるエリアをフィールドワークする。三原山のディープ地帯だ。

伊豆大島は、人口約8000人の町に年間約20万人以上の観光客が来るそうだが(大島町公式サイト来島数より)、その中でも、この三原山の「裏砂漠」まで足を運ぶ人はそう多くないらしい。島を周遊する観光バスでは遠く車窓から眺めるだけで実際には訪れないそうだ。(シャーマンR談)ここは地元住人R氏ならでは!のご縁で、有り難くも行く機会を与えて頂く。ひたすら感謝である!

島南東部、筆島海岸からの道は道路工事中で通行止めの為、一旦内陸の道に入り、裏砂漠ルートの入口駐車場へ。降りて山道を登る。車も入らない道なき道を歩いて行くと、やがて、かなり高いところへ来てるのか、視界が開け、右手、東の方に、快晴の下、冬の太平洋が何処までも広がる。遠くには房総半島の突端が確認出来る。

 

その海と空の境界が、何か夢のように柔らかく曖昧になっているので、視線である自分もいつしか溶けて吸い込まれそうだ。手前の黒っぽい溶岩の硬質の大地と、柔らかい青色の海の輝き、その硬vs柔のコントラストが絶妙で何処までも美しい!「う~わぁ~~~、きっれ~~~」地平線が緩やかに湾曲してるのが判り、地球の輪郭が垣間見える。

「ああ~、自分は今、ここ、伊豆大島にいるんだ…」南国とはいえ九州北部の冬は日本海性気候なので、この季節たいてい低い雲がたれ込め太陽が見えない日が多い。冬の太陽の日射しを浴び、目が醒めるような太平洋と人工物が全くない風景の中に、今、自分がいる。この不思議な光景は、昔、夢に出て来た幻の山に似てなくもない。デジャ・ヴュ? 師走の真直中、ここに、こうやって存在している不思議。「はぁ~~、くぅ~~」相変わらず自分は感動の奇声を上げる。シャーマンRは半ば呆れ顔で自分をほっとく。

感謝の気持ちで一杯だった。この日も海風は常時吹いていたと思うが、昨日程ではなかったと思う。空は落ちて行きそうなくらいの透明な青で、成層圏から音楽が聴こえて来そうだった。

その後、島の北東側、泉津(せんず)地区にある、樹齢850年という、大島桜の巨木「桜株」を見て、島を反時計回りし、元町の「浜の湯」へ行った。

 

(その4、終わり 次は海沿いを探検!)

 

下のリンクをクリックし音楽を始め、元の画面に戻り、スライドショーをお楽しみ下さい。尚、画像の幾つかはR氏撮影。感謝 !

 

三原山-2 BGM:『Apollo』Brian Eno (1983 )

本日もご訪問ありがとうございました。良い事がありますように…!

 

                         (その5へ)

 

 

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