2月所感

農の一年の推移。

110215(火)晴れ 

春が来るのは、幾つになってもどんな人でも、何処かウキウキして嬉しいものだと思う。ましてや今年のように冬がいつもの年より寒いと尚更だ。皆、暖かい春を待ち望む。何か新しい出逢いがありそうで…、また、自分をリセットして新しい事を始めたくなったり、陽気に誘われて何処か小旅行にでも行きたくなるというものだ。もちろん、自分もずぅ〜とそうだった。毎年春を待ち望んでいた。こちらに戻って来る前までは…。

戻って来て農業の一年間の流れを知るにつれて、春をそういう風に見れなくなった。春になるということは忙しさが始まること、という認識になった。田圃も畑も一気にやることが多くなる。草も一気に生え始める。農家だけの一年の推移を見ると、忙しくないのはこの2月のみ。

 

3月の声を聞き始めると、もう気が早い人は田圃や畑を耕耘し始める。回りがそうやり始めるとちっとも落ち着かなくなる。4月になると田圃も畑も本格的に具体的な作業が始まる。風薫る5月、行楽のGWの頃、皮肉だが田植え前の田圃作りで一気に多忙になる。そして気持ち良い5月の休日はたいてい「天役」で潰れる。

 

6月は田植えで一番多忙。田圃を植えた後数日はホット出来る。しかしそれも束の間、すぐこの時期から小さい稗を取り始めないと、あとあと去年のように大変な苦労をすることになる。7月8月は田圃に何時害虫が発生するか全く気が抜けない。大雨と颱風。田圃の水位の管理にも毎日チェックが必要。また夏草はグングン伸びるので真夏の炎天下、草刈り機が休む間もなく駆り出される。

 

9月、稲が出来るちょっと前は少しヒマになる。颱風さえ来なければ。10月、秋の移動性高気圧に覆われ好天が続き行楽には最適の季節、農家は稲刈りで再び多忙。11月も稲こぎ〜収穫で多忙。12月は少し落ち着くが地域行事と師走で何かと多忙。1月は農は休みだが地域行事が多くまったく落ち着かない。

…そういう訳で、寒くて天気の日が少ないこの2月、それと颱風の来ない9月の中下旬くらいしか、事実上ゆっくり出来る時期はない。これはオーバーでなく事実。過去2年間の流れを振り返って確認してる。

こういう流れを考えるに、TPP導入目前でもあり、本当に好きな人しか本格的農業は出来ないのでは?と個人的には思う。小さな農的な暮しをやる程度が幸せ感があると思う。それはどういうものかは、また次の機会に。

そういう訳で2月のブログは、自分の好きな事、書いたり、書かなかったり、自由にさせて頂きマス。お許しあれ。

 

本日もご訪問ありがとうございます。良い事がありますように!

 

2011年2月、寒い日が多かった。(雪のサザンカ)
2011年2月、寒い日が多かった。(雪のサザンカ)

 

 

 

 

 

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